ラ米講★アビヤ・ヤラ 第04講
画家 富山妙子と近代世界: ラテンアメリカの旅を通じて
2021年に没した富山妙子(とみやまたえこ)(1921-2021)は第一に画家、芸術家であった。音楽や言葉を自らの作品につけスライドを、自ら上映する会を、長きにわたり行っていた。その点では芸術の活動家だ。彼女は戦後日本の炭鉱を歩き回り、その姿を描いた。その後日本のアジアに対する植民地主義、韓国民主化運動や戦時性暴力、アジア人女性の労働運動などとかかわり、テーマとした領域も作品も幅広い。ポストコロニアリズムやフェミニズムの先駆けでもあった。
没する直前に韓国の延世大学で2021年に「記憶の海へ」と題された富山妙子の作品展が開催された。また昨年、真鍋祐子監修、『越境のアーティスト富山妙子』(皓星社, 2025)が出版された。彼女の活動は歴史や社会に対する批評性に深く根ざしており、残した作品や著作物もいまだに私たちにさまざまなことを示唆し続けている。
富山にとって1950年代の炭鉱の世界から、広く近代世界の問題へと目をむける契機になったのが、神戸からブラジルへ移民を乗せた船に乗って行った1961年のラテンアメリカへの旅であった。富山妙子、『中南米ひとり旅』(朝日新聞社, 1964)をはじめ富山はたびたびラテンアメリカに触れ、語っている。登壇者はそのことについて調べ、論考を書いた。ラ米講アビヤ・ラヤでは富山妙子の作品、著作を読みとき、彼女がどのような問いを立て、現在へと投げかけているか、また彼女にとってラテンアメリカとはどのような場所であったかを共有したい。
日時 2026年5月25日(月) 19:00 - 21:00
発題者 高際裕哉(慶應義塾大学他非常勤講師、スペイン語圏文学・文化研究)
オンラインzoom開催 (録画配信アリ)
参加費 500円
申し込み Peatix
https://abya-yala215.peatix.com
問い合わせ 水口良樹yokishi@river.dti.ne.jp
ラ米講★アビヤ・ヤラnote https://note.com/abya_yala_jp
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